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吉岡暁 サンマイ崩れ のレビュー

2010-02-14

作者:吉岡暁

サンマイ崩れ (角川ホラー文庫) (文庫)

熊野山地の集落で台風による山崩れが起こった。パニック障害と離人症性障害のため入院中だった僕は、いてもたってもいられなくて、病院を抜け出した。現地対策本部で出会った不思議な老人ワタナベさんと二人の消防団員とともに、土砂崩れで流された墓地の応急処置に向かうが…。第13回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞した表題作のほか、書き下ろし中編「ウスサマ明王」を併せて収録する。

サンマイ崩れ (角川ホラー文庫)
吉岡 暁
角川グループパブリッシング
売り上げランキング: 86343
おすすめ度の平均: 4.0
5 年配作家なのに若者を描いて違和感がない
4 いい意味でオドロキ
4 うまい!
4 面白かった♪
4 抜群の安定感




抜群の安定感


読後の感想。
サンマイ崩れについて。
主な登場人物としては、精神病患者の主人公、異様に穏やかな老人、
精神病患者に異常者呼ばわれされる健常者、第一印象は悪いが割と良い若者。
話を読み進めていき残りページ数が寂しくなってくると、
「ああ、たぶんこんなオチだろうな、」
とわかってしまい予想通りのラストとなるのだが、
お話としては平均点以上行っていると思います。星2.5くらいです。
日本ホラー小説短編賞受賞は納得させられる安定感のある作品でした。

2本目に収録されていたウスサマ明王はスピード感のある作品でした。
物語の中にぐいぐい引き込まれていく感じを久しぶりに味わえる秀作でした。
最近のハリウッドのアクション映画なんかより断然この小説の方が、
臨場感、迫力ともにありました。
「押井守監督で映画をつくったらきっといいモノになるだろうなぁ」と思いました。
文句なく星5つの作品です。

自分の中では久しぶりにこれから大注目の作家さんです。


かっちり仕上がったホラー


ホラー大賞短編賞受賞の表題作と書き下ろしの「ウスサマ明王」の2編収録。
最近感性ばかりに頼ったいささか締まりのないホラーが多いなか、内容的に新鮮味は不足だが、きっちりとした書きっぷりには感心させられた。
表題作はヒット映画にもある「実は?だった」ネタだがその完成品ともいえる出来映え。
「ウスマサ?」は長編ともいえる分量。百年前のむごたらしい事件の後に現われた怨霊とも言える怪物を、その退治のために密かに編成された特殊部隊が退治できるかという話。もう少し長くしてキャラクター描写を丁寧にすれば読後感もずっとよくなると思う。
ともあれ、日本人ホラー作家のなかで、特筆すべき構成力を備えた作者だと思うので、じっくり大長編に取り組んでほしい。
「国防色」の連発になんだと思ったら、作者は1949年生まれ。なるほど。


すごいストーリーテラー


「サンマイ崩れ」と中編の「ウスサマ明王」は、とても同一人物が書いたと
思えないほど雰囲気が違う。どちらも語りが実に秀逸で、とくに「ウスサマ明王」
は一気読みさせられてしまう。楽しめました。



サンマイ崩れ (角川ホラー文庫)
吉岡 暁
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5 年配作家なのに若者を描いて違和感がない
4 いい意味でオドロキ
4 うまい!
4 面白かった♪
4 抜群の安定感


テーマ : ホラー小説レビュー
ジャンル : 小説・文学

tag : サイコホラー

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