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真藤順丈 庵堂三兄弟の聖職 のレビュー

2010-02-14

作者:真藤順丈

庵堂三兄弟の聖職 (単行本)

庵堂家は代々、遺体から箸や孫の手、バッグから花火まで、あらゆる製品を作り出す「遺工」を家業としてきた。長男の正太郎は父の跡を継いだが、能力の限界を感じつつある。次男の久就は都会生活で生きる実感を失いつつあり、三男の毅巳は暴走しがちな自分をやや持て余しながら長兄を手伝っている。父親の七回忌を目前に久就が帰省し、久しぶりに三兄弟が集まった。かつてなく難しい依頼も舞い込み、ますます騒がしくなった工房、それぞれの思いを抱く三兄弟の行方は?第15回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。

庵堂三兄弟の聖職
庵堂三兄弟の聖職
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おすすめ度の平均: 3.5
5 再生
5 極上ファミリー
5 遺工
3 なんだろう・・・
5 エポックメイキングな新しいホラー小説




再生


一度は離れた兄弟の再生。
遺体から道具を再生。
再生の物語。
ホラー大賞という文句に惑わされることなく
再生の物語として読めば
納得の読了感を得られた。
面白かった。

エポックメイキングな新しいホラー小説


書けば書くほどグロになる場面を著者がわざとあっさり流している。
この筆運びは絶妙で著者の感性が光っている。
全体にわざと軽めの仕立てにしたのだろうが、従来の書き手ならば、どこまでもグロの描写が続いたのではないか?
三兄弟のキャラもよくできていて話の運び方にも感心した。
この作品以降、ホラー小説は変わっていく気がする。

ただし、遺工という死体から孫の手や茶こしを作りだすという発想はどうなのだろう?それはやはり死者に対する冒涜だろう。
遺族に残るのは、決して骨や皮から作りだしたものではなく、死んだ人との思い出だけではないだろうか?
その辺りのことを選評で三人の選者の誰も言及していないのには、疑問を感じた。
まあ、カテゴリーがホラー小説だから、言っても仕方がないかもしれないけど。


大切な人の死を前向きに受止めるホラーって、不思議


前作ではまり、楽しみにしていた2冊目。
地図男とかなりテイストが違うので驚いたけど、面白かったです。
というか、こっちの庵堂三兄弟の方が好きです。

グロい部分とかあるのだけどホラーという感じはあまりせず、
三兄弟の人間模様を描いていきます。
登場人物の苦悩、気持ちの揺れ動きがとても繊細でリアルで、泣けました。
恋愛的な要素もあって、そこがとくに繊細です。

呪ったり不幸になったりするのがホラーのイメージだったけど、
むしろ大切な人の死を弔い、前向きに受け止めていく内容で、
読み終わったあとに明るい気持ちになりました。
ただ最後の展開はちょっと疑問かも。
でも、なんか兄弟三人ともいい奴だな?って思います。

ただし、人体を加工するシーンなど細かく描写されてるので、苦手な
人は怖いかも。



庵堂三兄弟の聖職
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テーマ : ホラー小説レビュー
ジャンル : 小説・文学

tag : スプラッタホラー

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