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遠藤徹 姉飼 のレビュー

2010-02-16

作者:遠藤徹

姉飼 (角川ホラー文庫) (文庫)

さぞ、いい声で鳴くんだろうねぇ、君の姉は―。蚊吸豚による、村の繁栄を祝う脂祭りの夜。小学生の僕は縁日で、からだを串刺しにされ、伸び放題の髪と爪を振り回しながら凶暴にうめき叫ぶ「姉」を見る。どうにかして、「姉」を手に入れたい…。僕は烈しい執着にとりつかれてゆく。「選考委員への挑戦か!?」と、選考会で物議を醸した日本ホラー小説大賞受賞作「姉飼」はじめ四篇を収録した、カルトホラーの怪作短篇集。

姉飼 (角川ホラー文庫)
遠藤 徹
角川書店
売り上げランキング: 40393
おすすめ度の平均: 3.0
3 ホラー短編集。「キューブ・ガールズ」がオススメ
4 異常と日常、加虐と愛情
4 脳が沸きそうです。
1 結局“姉”ってなに?
3 期待し過ぎた



自分語りの魅力


表題作「姉飼」を一読して、
確かにこれは新しいと感じた。
三人称でも一人称でもなく「自分語り」で綴られる本編に客観的な視点は無い。
そして「姉飼」という異様な物体に魅せられる主人公に異議を唱えることは出来無い。
小説の全てが主人公の脳内で完結し、外部に、及び読者には開かれていないのだ。

舞城王太郎、佐藤友哉等、
「自分語り」の気持ち悪さをフルに生かせるのはミステリーだとばかり思って居たが、
ホラーでもありだな、と思う。


後味が悪い


量が少ないため、2?3時間あれば読了してしまいます。
その量と中身を考えれば、割と濃い、と言えると思います。

明らかに奇抜な妄想、仮想が混ざりこんでいるのに、猥雑さやなまめかしさという点でリアリティを失わない「姉飼」。
陳腐な設定やチープな姉の描写が奥底にある人間の異常性を感じさせます。
もっと言えば、世界が陳腐なのは主人公の主観的視点であって、狂気に犯された脳から見た世界・・・・というような読み方をするものなのかな?

「妹の島」も閉塞感や限定されたコミュニティの異常さという点で横溝正史のような感じ?です。が、少し迫力に欠けるかな。
映像化した方が面白そうですね、この2作品は。

「ジャングルジム」「キューブガール」は友人の評価も高かったのですが切ない系の話としては、奇抜な設定が逆に話へ共感、没入を妨げている感じがします。



猟奇的エロス


表題作の「姉飼」は現実的世界と猟奇世界の狭間を描いたもので、ホラーという
よりはSM小説の雰囲気が強い。好き嫌いは分かれるとおもうが、物語の世界に引き
込む筆致は見事。
ただし、同時収録されている短編は、アイデア、ストーリ、文章ともに表題作には
遠く及ばない。作品のデキにかなりバラつきがありそうだ。




姉飼 (角川ホラー文庫)
遠藤 徹
角川書店
売り上げランキング: 40393
おすすめ度の平均: 3.0
3 ホラー短編集。「キューブ・ガールズ」がオススメ
4 異常と日常、加虐と愛情
4 脳が沸きそうです。
1 結局“姉”ってなに?
3 期待し過ぎた


テーマ : ホラー小説レビュー
ジャンル : 小説・文学

tag : ホラー短編集 サイコホラー

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