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小池真理子 墓地を見おろす家 のレビュー

2010-02-16

作者:小池真理子

墓地を見おろす家 (角川ホラー文庫) (文庫)

新築・格安、都心に位置するという抜群の条件の瀟洒なマンションに移り住んだ哲平一家。問題は何一つないはずだった。ただ一つ、そこが広大な墓地に囲まれていたことを除けば…。やがて、次々と不吉な出来事に襲われ始めた一家がついにむかえた、最悪の事態とは…。復刊が長く待ち望まれた、衝撃と戦慄の名作モダン・ホラー。

墓地を見おろす家 (角川ホラー文庫)
小池 真理子
角川書店
売り上げランキング: 110833
おすすめ度の平均: 3.5
2 墓地はこわい
3 ポルターガイスト
4 文字だけでこんなに怖いとは……
2 初めて読むぶんには
3 都会の文明批評



止まらない恐怖…読み応え十分!


墓地とお寺と火葬場に三方向を囲まれた新築マンション。
どこにでもいる、ごく普通(?)の若い夫婦と幼子が引越しを済ませ、新しい生活をスタートさせた。
しかし、奇怪な事件や現象が起こり、マンション住人たちは日毎に引越していく…。
後に残された主人公家族の結末が気になり、一晩で読み終えてしまいました。
とにかくゾクゾク怖くて、結末が気になる作品です。
休日に読み始めるのがオススメ。止まらなくなりますよ!


静かでエグイ、ホラー


ちょうど1年前にこの本を読んだが、未だに「怖かった」という印象だけは残っている、というより消えない。物語自体はドラマ性もなく単調で、主人公家族のもがく姿が淡々と描かれている。「見えない何か」との格闘のさまを・・。悪いことをしたわけでもないのに、次々に周りに不幸な事件が起きていく件では怒りすらわいてくる。「見えない何か」がはっきりしないので、じれったくもなる。だが、読み終えてみると本当に怖いものとは強烈な何かではなく、普通の生活に潜んでいてじわじわと近寄ってくるもの(小池ミステリ-のコンセプトでもある)なのだということがわかる。徐々に、自分は逃げられなくなっているのだと気づきだす恐怖は、積み重ねた分だけ根が深い。この物語は漠然とした恐怖を長期間、脳裏に焼きつけてくれます。



閉塞感を伴う恐怖


本書の怖さは閉塞的で、盲端の端であえいでいる様な感覚だ。後に分かるが、かつては、土葬も行われた墓地と、中途半端な開発のため、地下では穴で繋がっているマンションが舞台だ。それでも、格安なので、一家は割り切って購入。しかし、次々と不吉な事が起こる。常識的に考えて、墓地は人に何も危害を加えない。墓地に隣接した民家は数限りなくある。ところが、このマンションは例外だった。

このマンションの特異性に気付いた一家は、転居を試みるが、転居先は火事で全焼するなど、転居すら妨害されている。さらには、マンションの窓や戸が開かなくなり、一家は完全に閉じこめられる。相手は見えないが、時折一端が見え隠れする。見えない相手に、じわじわと締め上げられる。これは怖い。閉塞感を伴うだけに、強烈に怖い。

本書で味わう恐怖は独特だ。閉塞感的恐怖とでも呼びたい。


墓地を見おろす家 (角川ホラー文庫)
小池 真理子
角川書店
売り上げランキング: 110833
おすすめ度の平均: 3.5
2 墓地はこわい
3 ポルターガイスト
4 文字だけでこんなに怖いとは……
2 初めて読むぶんには
3 都会の文明批評


テーマ : ホラー小説レビュー
ジャンル : 小説・文学

tag : サイコホラー

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