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田辺青蛙 生き屏風 のレビュー

2010-02-17

作者:田辺青蛙

生き屏風 (角川ホラー文庫) (文庫)

村はずれで暮らす妖鬼の皐月に、奇妙な依頼が持ち込まれた。病で死んだ酒屋の奥方の霊が屏風に宿り、夏になると屏風が喋るのだという。屏風の奥方はわがままで、家中が手を焼いている。そこで皐月に屏風の話相手をしてほしいというのだ。嫌々ながら出かけた皐月だが、次第に屏風の奥方と打ち解けるようになっていき―。しみじみと心に染みる、不思議な魅力の幻妖小説。第15回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作。

生き屏風 (角川ホラー文庫)
田辺 青蛙
角川グループパブリッシング
売り上げランキング: 19370
おすすめ度の平均: 4.5
5 ホラーではない、幻想小説。
5 家守奇譚風の妖怪幻想譚
5 家守綺譚+しゃばけ?
3 ホラーというより妖怪話なのかな
5 ほのぼのとした不思議な話



ホラーではない、幻想小説


美しい世界がただ静かに広がっている。
特に何が起こるわけでもなく、日常が過ぎて行く。
恩田陸の「常世物語」や恒川光太郎のような異世界物語かと思ったが、そうではなかった。
当たり前のように自然に妖と人が、距離を保ったまま生活している。
それだけの話なのに、何故か心に染みた。
著者のことは「てのひら怪談」で知っていたが、これこそが代表作であり傑作だと思う。


どこか知っているような懐かしい世界


郷愁を誘うような里の妖と人との物語である。
人からではなく、人と馴染むことのできない妖と霊との対話が面白く楽しめた。
書き下ろしの2作も著者の力量を感じれるまずまずの出来栄えで、ホラーというよりもファンタジー的過ぎるきらいがあるが、この手の世界観が好きなのでつい満点をつけてしまった。


家守奇譚風の妖怪幻想譚


菊の姉妹、馬の首で眠る鬼の子、雪になりたがる男、美しい狐の女、感情を失った山の神

時代は明治頃のお話だろうか、蟲師や家守を思われる美しくも物悲しい世界が広がっている。読んだあとこの本の中の人物達と酒を飲み交わしたり、雑談をしてみたいなと思ってしまった。
不思議な世界が当たり前のように淡々と緻密に書かれている。これは凄い本だと思った。


生き屏風 (角川ホラー文庫)
田辺 青蛙
角川グループパブリッシング
売り上げランキング: 19370
おすすめ度の平均: 4.5
5 ホラーではない、幻想小説。
5 家守奇譚風の妖怪幻想譚
5 家守綺譚+しゃばけ?
3 ホラーというより妖怪話なのかな
5 ほのぼのとした不思議な話


テーマ : ホラー小説レビュー
ジャンル : 小説・文学

tag : ファンタジー・幻想ホラー

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