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朱川湊人 都市伝説セピア のレビュー

2010-02-20

作者:朱川湊人

都市伝説セピア (文春文庫) (文庫)

人間界に紛れ込んだフクロウの化身に出会ったら、同じ鳴き真似を返さないといけない―“都市伝説”に憑かれた男の狂気を描いたオール讀物推理小説新人賞受賞作「フクロウ男」をはじめ、親友を事故で失った少年が時間を巻き戻そうとする「昨日公園」など、人間の心の怖さ、哀しさを描いた著者のデビュー作。

都市伝説セピア (文春文庫)
朱川 湊人
文藝春秋
売り上げランキング: 127551
おすすめ度の平均: 4.0
5 完成された美しいパズル!
5 いいですよ
4 ファンタジーホラー?
3 乱歩趣味
4 奇妙




すばらしい!


今まで色々なホラー小説を読んできましたが、こんなにも怖くて、不思議で、それでいて切ないホラーは初めてです。
今作では、幽霊の類のような話は少なく、「フクロウ男」や「死者恋」のような、人の醜さや欲望を描いている作品が多いと思います。
怖いのだけれど、決して嫌な怖さではない。
ホラー小説が苦手な人も、是非一度読んでもらいたいです。


いいですよ~


自分はホラー大好きなのでその筋で読みましたが、
泣きました。
ここに収録されている「昨日公園」
最高です!!
懐かしい子供時代を思い出す会話ややりとり、友達への純粋な思い。
そしてラストは大ドンデン返しで、本を片手に色々並列してやってたんですが
もう手が止まっちゃったっていうかね。泣けて泣けて。
この一作だけでも是非!! 自分は他も面白かったですけど。
ホラー好きでなくとも、朱川さんのモノクロームと蜂蜜色の懐かしい空気は
是非堪能していただきたいです。失敗なしでっせ。


成された美しいパズル!


これはまた・・獣舟以来の、久しぶりの贅沢で珠玉の質の良い短編集に出会えてラッキー!

ひとつひとつのエピソードの要素自体はそう、目新しいものではない。
オール読物推理小説新人賞を受賞した「フクロウ男」は、都市伝説がテーマ。
「昨日公園」は、人生のあの時をもういちどやり直すバージョン。
「月の石」は人の後ろめたさを映す人形。

文章は平易でさらさらしている。読みやすい。
シーンはゆるやかで、ぎちぎちと説明は詰め込まれていない。

なのに、その柔らかさに流されて読む読者は、最後であっと驚き、時にぎゅっと胸を掴まれるはずだ。

私にとってこの作家さんの初見は、角川ホラー文庫の「白い部屋で月の歌を」。
正直、そのまま古本屋に売ってしまった。軽いノベライズ以上のなにものでもない、そう思ってしまった。
この文庫本にも正直期待はしていなかったのだが、いい意味で完全にノックアウト。

物語として美しく、叙情的なのは何といっても「月の石」だが、
私は「昨日公園」が、本当に素晴らしいと思う。
時間という軸に翻弄され、友達への想いと自分の無力さに苦しむ主人公。
しかしその苦しみが最後、あっという間に悲しい、しかし限りなく優しい必然へと昇華する。
なんと秀逸な。

リプレイ、7回死んだ男、リピート・・
今まで読んだどんな鮮やかなタイムトリップ物も、ここまでは美しくはなかった。


筆者は「花まんま」で、直木賞を受賞しているとのこと。ちょっと、読みたくなってきた。


都市伝説セピア (文春文庫)
朱川 湊人
文藝春秋
売り上げランキング: 127551
おすすめ度の平均: 4.0
5 完成された美しいパズル!
5 いいですよ
4 ファンタジーホラー?
3 乱歩趣味
4 奇妙



テーマ : ホラー小説レビュー
ジャンル : 小説・文学

tag : ホラー短編集

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