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坂東真砂子 狗神 のレビュー

2010-02-21

作者:坂東真砂子

狗神 (角川文庫) (文庫)

過去の辛い思い出に縛られた美希は、四十路の今日まで恋も人生も諦め、高知の山里で和紙を漉く日々を送ってきた。そして美希の一族は村人から「狗神筋」と忌み嫌われながらも、平穏な日々が続いてゆくはずだった。そんな時、一陣の風の様に現れた青年・晃。互いの心の中に同じ孤独を見出し惹かれ合った二人が結ばれた時、「血」の悲劇が幕をあける!不気味な胎動を始める狗神。村人を襲う漆黒の闇と悪夢。土佐の犬神伝承をもとに、人々の心の深淵に忍び込む恐怖を嫋やかな筆致で描き切った傑作伝奇小説。

狗神 (角川文庫)
狗神 (角川文庫)
posted with amazlet at 10.02.21
坂東 真砂子
角川書店
売り上げランキング: 331735
おすすめ度の平均: 3.5
5 坂東作品の白眉
4 憑き物筋の話。
2 鬼太郎のパロディかと思いました
5 映画よりも原作
3 狗神信仰を軸に日本の土着的文化を纏った怪奇小説



伝鬼ロマン小説の傑作


高知の山里で暮らす41才の坊之宮美希が主人公。彼女の一族は「狗神筋」と忌み嫌われながらも普段は平穏な暮らしをしているし、美希に想いを寄せる男もいる。その山里に25才の教師が赴任してくるが、それは単なる偶然でなかった。
「狗神筋」としての抗しがたい運命。美希がそれから逃れることはできないのか? 運命に翻弄される美希の、土俗的雰囲気の中での描き方が見事で、ストーリー的にもよく練られた作品です。


鵺の鳴く夜は恐ろしい


この作品には、深淵から湧いてくるような恐ろしさがある。
四国に伝わる狗神の俗信を題材として作品に取り入れながら、村社会の閉塞性と禁忌、代々受け継がれる血筋、そうした「縛り」が物語の恐怖心を増大させる。
主人公の「美希」の欲望や諦観など、心の内奥を抉るような描写は、文学的にも質が高い。
衝撃的な最後に、読了後暗澹たる想いが残るかもしれないが、読んで損はしない作品である。


憑き物筋の話


高知県が舞台の、憑き物筋の家の話。
登場人物がかなりキツい方言を話すので、正直意味がわからない言葉も何箇所かあった・・・(笑)

作品を通して流れる暗く、民俗的な雰囲気は程良く怖いし、憑き物筋の家の人間がムラ社会ではどのように見られてきたか、そういう部分はかなりリアルに描けていると思う。
ただしそれももう少し掘り下げて欲しかったし、少し展開が急過ぎる気がした。

先が読めないとかそういう類の話ではなく、読めた先がどれほど濃く描かれていくのかが気になってどんどんページをめくってしまう、そんな話。
暗い内容の割にはかなり読みやすかった


狗神 (角川文庫)
狗神 (角川文庫)
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坂東 真砂子
角川書店
売り上げランキング: 331735
おすすめ度の平均: 3.5
5 坂東作品の白眉
4 憑き物筋の話。
2 鬼太郎のパロディかと思いました
5 映画よりも原作
3 狗神信仰を軸に日本の土着的文化を纏った怪奇小説



テーマ : ホラー小説レビュー
ジャンル : 小説・文学

tag : 怪談 長編ホラー

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