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塚橋一道 感染―J‐HORROR THEATER のレビュー

2010-02-22

作者:塚橋一道

感染―J‐HORROR THEATER (角川ホラー文庫) (文庫)

その病院は建物の老朽化に加え、経営危機から薬や備品が圧倒的に不足している状況が続いており、多くの患者が、生死の境をさまようことが日常と化していた。医師や看護師たちの精神と肉体も限界に達しようとしていた頃、些細なことから医療ミスによる死亡事故が発生する。外科医の秋葉と内科医の魚住は保身から事故の隠蔽を決断するが、そんなとき内蔵が融け始めた奇怪な急患が担ぎこまれてくる…。

感染―J‐HORROR THEATER (角川ホラー文庫)
塚橋 一道
角川書店
売り上げランキング: 578422
おすすめ度の平均: 4.0
4 病院なりの怖さ
5 その場から逃げ出したい閉塞感・恐怖
4 病院という場所の不気味さ
4 結構面白かった。
5 病院が怖くなりました




その場から逃げ出したい閉塞感・恐怖


経営破たんで院長は失踪。給料の支払も遅れている。医療器具や薬のストックも底をついてきた。
慢性的な人手不足で,患者に手が回らないのに,外来に人は溢れ,急患も搬送されてくる。
トロい看護士,心を病んでいる勤務医。
そんな中,医療過誤で患者が死んでしまう……

前半の状況設定そのものが,読んでいても八方塞で,私が医師でも,すべて放り投げて逃げ出してしまいたいという気持ちになるだろうな,と思った。
そんな,何もなくても「もう勘弁してくれよ」と頭を抱えたくなる状況の病院内に,内臓が溶けるという奇病を患った患者が搬送されてきた。病気は空気感染するようだ……
ホラー小説としても十分に怖かったが,一種のパニック小説としても楽しめる本だった。


病院という場所の不気味さ


近のホラーは救いのないものが多いが、これもそう。ただ、ただ、怖い。
また、その舞台となるのが「病院」である。
病院には、なんとも言えない独特の雰囲気がある。生と死をつなぐ場所であり、そして、外界と隔絶された空間でもあるためか..
映画では、不気味な病院の雰囲気と、ドロドロ、ぐちゃぐちゃした感触がスクリーンから伝わってくる。ものすごく気色が悪い。
逆に、小説では、登場人物の内面描写が中心となっている。しかし、物足りない感じは否めない。もっと鮮明な心理描写が欲しいところだ。心の葛藤がそのまま恐怖へと繋がっていくような..
もし、両方楽しむなら、小説から読むべし。怖がりな方でも、十分いけると思う。


感染―J‐HORROR THEATER (角川ホラー文庫)
塚橋 一道
角川書店
売り上げランキング: 578422
おすすめ度の平均: 4.0
4 病院なりの怖さ
5 その場から逃げ出したい閉塞感・恐怖
4 病院という場所の不気味さ
4 結構面白かった。
5 病院が怖くなりました



テーマ : ホラー小説レビュー
ジャンル : 小説・文学

tag : サイコホラー

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