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吉村達也 姉妹―Two Sisters のレビュー

2010-02-25

作者:吉村達也

姉妹―Two Sisters (角川ホラー文庫) (文庫)

山あいの淋しい一軒家で、姉妹の母は死んだ。しかし姉のスミは、なぜか母の死に関する記憶を失っている。薬剤師の父と、四歳下の妹スヨンとともに、ふたたび問題の家を訪れると、そこで姉妹を待っていたのは、事実上の継母として家族に入り込んできた元看護婦のウンジュ。そして亡き母の亡霊!さらには霊の恐怖さえ上回る、想像を絶する母の死の恐ろしい真実…!あのドリームワークスが、史上最高額でリメイク権を獲得した韓国映画『箪笥』の謎は、すべてこの小説で明らかになる。

姉妹―Two Sisters (角川ホラー文庫)
吉村 達也
角川書店
売り上げランキング: 187647
おすすめ度の平均: 4.0
5 読んでスッキリ!
1 私には合わなかったようで…
3 謎が解けました
2 文章が雰囲気に合っていない
5 切なく悲しい



映画を越えたノベライズ


このノベライズどおりに映画が作られていたなら、もっと分かりやすい上に素直に悲劇性も伝わり、ラストの衝撃度もより強まったのではないかと思う。
そのくらい、このノベライズはよく出来ている。私はこの作品を読んでから映画を観たのだが 、正直映画のほうは少しガッカリした。ノベライズを先に読んでいたからこそ何とかついていけたが、あれではさっぱり分からないだけで作品の本当の良さが伝わらないと思う。

このノベライズでは主人公である姉・スミの心情が丁寧に書き込まれているし物語の背景も詳しい説明があるので、映画を抜きにしても作品としてこれ一冊で十分楽しめる。


儚くも美しい


カバー写真を見たときからなんとなく気になっていました。とても面白いです!このようなホラーやミステリーなどは途中まで読むと大体謎が解けてきて、もしかしたら・・・と感づいてしまうものですが、これは最後まで読者を悩ませます。謎解きされるまで全く何も見えてこないし、つかめませんでした。読後も謎は少し残ったまま、想像力をかきたてられます。
とにかく読者を物語の奇妙な世界の中にぐいぐい引き込んでゆきます。なんか腑に落ちない奇妙な感じが残って、なんともいえない気分になります。とりあえず読んでみてはいかがでしょうか?

映画をまだ観ていないので、あらすじがわかってしまうと面白くないかも・・と、どっちを先にするか迷いました。けれどこの物語の場合は先に読んでから観る方がいいと思いました。


スミからスミまで観てから読もう,


実は内容を書きたくてしょうがないのだが、そこはぐっと我慢する。なぜなら、映画『箪笥』を観て、このページを訪れた人に悪いから。

僕はあの映画が面白いと思ってこの本を手にとって、「ほう、ふぬふぬ、なるほど」と思った口なので点数を高くしているが、この本を(映画を観ないで)単独で読むなら、案外あっさりとしていて文章自体から恐怖はさほど伝わってこない。特に冒頭の「薔花紅蓮伝」の段ははっきり言ってタルい。やはり、この本はあの映画の感慨を深めるための補完計画の一端を担うものとしての評価するのがフェアなのだと思う。まあ、作者もあとがきで言ってますけどね。ただその意味ではこの本はものすごく使える。あの映画は敢えて解りづらく作られていて、このような攻略本が必要なわけでやっぱりこういうのはかどかわらしい。別に角川映画じゃないけど。
で、角川映画全盛時のあのキャッチを拝借するなら、「観てから読」んだ方が断然良い。
蛇足だが、スミ役のイム・スジョンが撮影時既に23歳というのもかなりミステリーだ。


姉妹―Two Sisters (角川ホラー文庫)
吉村 達也
角川書店
売り上げランキング: 187647
おすすめ度の平均: 4.0
5 読んでスッキリ!
1 私には合わなかったようで…
3 謎が解けました
2 文章が雰囲気に合っていない
5 切なく悲しい




テーマ : ホラー小説レビュー
ジャンル : 小説・文学

tag : ホラー・ミステリー

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