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田辺青蛙 魂追い のレビュー

2010-02-26

作者:田辺青蛙

魂追い (角川ホラー文庫) (文庫)

県境を守る妖鬼の皐月は、森に漂う“生き物の魂魄”を捕らえることを生業とする“魂追い”の少年・縁と出会う。あるとき、魂魄が漂う“道”に入り込んでしまったことをきっかけに、皐月と相棒の馬・布団の体に変調が!?皐月は縁とともに、変異を食い止める力があるという妖虫・火喰い虫が棲む“火の山”をめざし旅立つことになるが…行く先々で待ち受ける怪異と事件、2人の旅路の行く末は―!?不思議な魅力の妖怪小説、再び。

魂追い (角川ホラー文庫)
田辺 青蛙
角川書店(角川グループパブリッシング)
売り上げランキング: 42776
おすすめ度の平均: 4.5
5 全く怖くないふしぎなホラー小説
5 魂を奪う幻想譚
3 変化をどう受け取るか
5 表紙に騙されてはいけない



表紙に騙されてはいけない


前作とは違ってライトノベル風の装丁だが、中身は期待を裏切らぬ正統派。
最初の数ページで魂を囚われてしまった。
果てしなく美しい世界にただ、酔わされた。
1年以上待ったかいのある傑作。


変化をどう受け取るか


4つの連作で前作「生き屏風」の主人公、皐月と縁の旅を描く作品。
物知らずの皐月が繰り広げる珍道中はとても愉快で、前作で賞された妖怪の世界や、料理に対する描写は変わらず素晴らしいです。そして今回は伏線も多く、後に驚くことも多々有ります。

皐月を旅に出すことで得た周辺環境と、それに伴う多様な妖怪を登場させることで、変化を出したことは良い点。しかし、前作の「余り変化の無い社会の中で起こる、些細な出来事と妖怪の話」を求めていた読者には少し不満かもしれない。

今回は文章表現に若干の難点があり、場面の切り替えや、誰の台詞であるかが判りにくい箇所が散見され、読む際に引っ掛かる事が何度か有ります。また、最後の「火の山のねねこ」の後半部は、今迄の詳細な描写とは違い、描写が駆け足のような雰囲気で、少し物足りない気がします。

また、旅を経た皐月は前作の皐月とは心情的に大きく変化しており、この変化については、好みが分かれると思います。


魂追い (角川ホラー文庫)
田辺 青蛙
角川書店(角川グループパブリッシング)
売り上げランキング: 42776
おすすめ度の平均: 4.5
5 全く怖くないふしぎなホラー小説
5 魂を奪う幻想譚
3 変化をどう受け取るか
5 表紙に騙されてはいけない


テーマ : ホラー小説レビュー
ジャンル : 小説・文学

tag : ファンタジー・幻想ホラー 怪談

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