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平山夢明 ミサイルマン―平山夢明短編集 のレビュー

2010-03-02

作者:平山夢明

ミサイルマン―平山夢明短編集 (単行本)

前作『独白するユニバーサル横メルカトル』(光文社)で推理作家協会賞を受賞、さらに「このミステリーがすごい!2007年版」で第1位となるなど、小説界の話題を席巻した異才の第二短編集。テレクラで売春する女たちを殺して皮を剥ぐ快楽殺人者たちを主人公にした表題作をはじめ、吸血鬼、食人鬼、人狼がこの最低な世界に跋扈する! 想像力と表現の限界に挑み続けた戦いの成果、7編を収録。

宮部みゆき氏轟沈!「不用意に読んで2時間寝込みました。異形のマエストロ、凄すぎ。」

香山二三郎氏――「聖と俗、惨酷と哀愁のアクロバット。これぞ、平山大サーカス!」

中原昌也――「病的に乾いた笑いと、破けた糞袋・・・現代最狂ハードボイルド作家の放つ異臭を嗅げ!」

ミサイルマン―平山夢明短編集
平山 夢明
光文社
売り上げランキング: 192237
おすすめ度の平均: 4.0
2 SF的拷問物語
3 期待していたほどでは・・
5 新感覚
5 異形の者達の異形な価値観
4 前作よりは・・・



前作よりは


表題作も含め7編からなる短編集。前作から読み始めたのであるが,作者の作る独特の世界観には今回も圧倒される。短編としてはもったいないような設定:世界観がいくつもつまっている。
ある作者が長編よりも短編の方が手を抜くことが出来ないと後書きで書いてあったが,そのとおり手抜きのない濃度の濃い短編のつまった作品集である。
個人的には『テロルの創世』と『枷』が良かった。

・・・ただし,前作の『独白するユニバーサル横メルカトル』よりは,少ないと感じたとはいえ,えぐい表現が多いのでそれがダメな人にはお勧めは出来ないと思う。


ジャンル分けが無意味な物語世界


前作品集『独白するユニバーサル横メルカトル』は表題作が日本推理作家協会賞を受賞したのに加えて、「このミス」1位をとってしまった(この表現が適切かと)ことで、平山氏の作品を読んだことのない人にはある種の先入観を抱かせることになり、結果的に損をしてしまった気がする。

今回は第二作品集であり、これを手にとる人は正しくその世界を理解している人がほとんどだ思うが、そうでない人にもぜひ本書を読んでみてほしい。
なぜなら、異形コレクションというテーマありきのホラーアンソロジーという、いわば好事家向けの本に収められた作品が中心だった前作品集より、本来の平山氏の魅力がより強く出ているように思えるからだ。

氏の作品にいわゆるグロ描写が多いのは事実で、そこが魅力だという人も勿論いるだろうし、それにまず拒絶反応を抱く人もいるだろう。しかし、是非とも部分だけにとらわれずに独特の世界観や描写を味わい、更にはその血肉や汚物の向こうに隠れているものを読み取ってほしいと思う。
まぁ、「簡単に泣ける話が読みたい」というような人には全くお勧めできないが。

ちなみに個人的には『枷』が名作だと思う。
狂騒的で筒井康隆風の表題作『ミサイルマン』(これも良作)とは対照的な静謐な作品。



ミサイルマン―平山夢明短編集
平山 夢明
光文社
売り上げランキング: 192237
おすすめ度の平均: 4.0
2 SF的拷問物語
3 期待していたほどでは・・
5 新感覚
5 異形の者達の異形な価値観
4 前作よりは・・・




テーマ : ホラー小説レビュー
ジャンル : 小説・文学

tag : ホラー短編集 スプラッタホラー SFホラー

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