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東野圭吾 変身 のレビュー

2010-03-10

作者:東野圭吾

変身 (講談社文庫) (文庫)

平凡な青年・成瀬純一をある日突然、不慮の事故が襲った。そして彼の頭に世界初の脳移植手術が行われた。それまで画家を夢見て、優しい恋人を愛していた純一は、手術後徐々に性格が変わっていくのを、自分ではどうしょうもない。自己崩壊の恐怖に駆られた純一は自分に移植された悩の持主(ドナー)の正体を突き止める

変身 (講談社文庫)
変身 (講談社文庫)
posted with amazlet at 10.03.10
東野 圭吾
講談社
売り上げランキング: 3308
おすすめ度の平均: 4.0
5 変身のはじまりはじまりー・
3 人間の潜在的な意識
5 とにかく
5 すごい!
1 救いようのない位暗い




感情移入しやすい作品


怖い。
脳移植された主人公成瀬が、そのドナーの亡霊にとり憑かれた様に凶暴化してゆく過程が、実に不自然なく描かれている。
だからこそ怖いのだ。通常の成瀬の持つ人間性が異常化してゆくその詳細が実にリアルで、呑まれてしまいそうになる。
だからこそ、途中で読み終えることが出来ない。また作品内容自体も違和感なく読み通せ、ラストシーンも実に現実的で極めて切ないものであり、涙するに値した。
現代医学で実行不可能ではないストーリーであるからこそ、胸に詰まる思いがある。
割り切って読める方にお勧めしたい。


悲しいけれど・・・


変身といえばまず思い浮かぶのはカフカだが、肉体そのものが変態するそれと比較すると、本書の内容は『変貌』といったところだろうか。
発想的には海外ものなどでさがせばどこかにありそうだが、この作者ならではの静けさとでもいうべき運びで淡々としていながらも、最後まで緊張感を持って読み進ませる展開と筆致はさすが。

他作品と比べると展開もラストも悲しいが、思いのほか読後感は悪くない。


脳を移植されたら、いったい誰?


このSF的物語は、微妙な人間的機微を語る。
もし、脳移植なんて事が行われると、誰もが疑問に感じる事が、そのまま物語になっている。
つまり、他人の脳を移植されたら、移植された方の人間は、いったい誰なのか?

こんな疑問が、緻密な物語に仕立てられていて、大変興味深い。
著者が、ここで構築した物語は、医学や科学が万能ではない事を前提にしている。
そして、博士が語る、この研究の目的に関しては、少しだけ共感は出来るが、やはり、狂っていると感じた。

絵ではなく、音楽に興味を示す主人公の姿に、強く惹かれる。
そして、最後の一行は、強烈な魅力を放つ。

脳移植に関して、当たり前とも思える内容も、いくつも盛り込まれる。
しかし、主人公の内面に、深く共感出来る。



変身 (講談社文庫)
変身 (講談社文庫)
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東野 圭吾
講談社
売り上げランキング: 3308
おすすめ度の平均: 4.0
5 変身のはじまりはじまりー・
3 人間の潜在的な意識
5 とにかく
5 すごい!
1 救いようのない位暗い




テーマ : ホラー小説レビュー
ジャンル : 小説・文学

tag : SFホラー ホラー・ミステリー

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